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特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005
4. 皮膚疾患治療のポイント
ニキビ患者に化粧は可能か
Makeup of acne patients
林 伸和
1
,
川島 眞
1
Nobukazu HAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
ニキビ
,
ざ瘡
,
メイク
,
QOL
Keyword:
ニキビ
,
ざ瘡
,
メイク
,
QOL
pp.101-105
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100142
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要約
ニキビ(ざ瘡)患者は,化粧をしてはいけない.これは,皮膚科医にとってもニキビ患者にとっても不文律のようになっていた.確かに,化粧が原因のニキビは存在する.しかし,実際には,ほとんどの患者が化粧をしていても,適切な治療で軽快をみる.また,女性患者の化粧をしたいという気持ちは強い.そこで,基礎化粧とメイクアップを含めた化粧指導を行い,その化粧法を治療と並行しながら2~4週間継続する試験を行ったところ,皮疹は悪化せずに患者の生活の質(quality of life)の著明な改善を認めた.ニキビを悪化させないようなメイクアップ方法としては,赤い皮疹を目立たなくする補色のパウダーファンデーションの使用とアイメイクやリップメイクを中心とした部分メイクを強調する化粧を基本とした.これからのニキビ患者の治療では,化粧を否定するのではなく,ニキビを悪化させないような化粧法を積極的に指導することも考慮すべきである.
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