Japanese
English
治療
アトピー性皮膚炎に対する1日2回投与の抗ヒスタミン薬の有効性および安全性の検討
Efficacy and safety of fexofenadine and olopatadine administered twice-daily in the treatment of atopic dermatitis
瀧川 雅浩
1
,
伊藤 泰介
1
,
浦野 聖子
2
,
大島 昭博
1
,
影山 葉月
3
,
杉浦 丹
4
,
橋爪 秀夫
1
,
秦 まき
5
,
古川 富紀子
6
,
堀部 尚弘
1
,
八木 宏明
1
,
吉成 康
1
,
戸倉 新樹
7
,
伊豆 邦夫
8
,
椛島 健治
7
,
古賀 千律子
7
,
島内 隆寿
7
,
杉田 和成
7
,
野見山 朋彦
9
,
益雪 浩一
10
,
村田 宏爾
11
,
小林 美和
7
Masahiro TAKIGAWA
1
,
Taisuke ITO
1
,
Seiko URANO
2
,
Akihiro OSHIMA
1
,
Hazuki KAGEYAMA
3
,
Makoto SUGIURA
4
,
Hideo HASHIZUME
1
,
Maki HATA
5
,
Fukiko FURUKAWA
6
,
Naohiro HORIBE
1
,
Hiroaki YAGI
1
,
Yasushi YOSHINARI
1
,
Yoshiki TOKURA
7
,
Kunio IZU
8
,
Kenji KABASHIMA
7
,
Chizuko KOGA
7
,
Takanori SHIMAUCHI
7
,
Kazunari SUGITA
7
,
Tomohiko NOMIYAMA
9
,
Koichi MASUYUKI
10
,
Hiroya MURATA
11
1浜松医科大学皮膚科
2遠州総合病院
3磐田市立総合病院
4静岡市立清水病院
5沼津市立病院
6静岡県立総合病院
7産業医科大学皮膚科
8九州厚生年金病院
9野見山病院
10ますゆき皮フ科クリニック
11九州労災病院
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
VAS
,
Skindex16
,
塩酸フェキソフェナジン
,
塩酸オロパタジン
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
VAS
,
Skindex16
,
塩酸フェキソフェナジン
,
塩酸オロパタジン
pp.1071-1077
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101067
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要約 アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬として,最も汎用されている1日2回投与の塩酸フェキソフェナジンと塩酸オロパタジンを用いて,両群間で痒み抑制効果の違いがあるかどうかをVisual Analogue Scale(VAS),Skindex16を中心に非盲検交差試験法にて検討した.その結果,いずれの薬剤においても,VAS値は投与開始4週後,8週後ともに有意な減少効果が認められた(p<0.05).また,QOLの指標であるSkindex16のスケールも経時的に有意に減少した(p<0.05).VASからみた薬剤の有効性について,両群間に有意な差はみられなかったが,眠気の頻度は塩酸フェキソフェナジンで有意に低かった.塩酸フェキソフェナジンは患者の満足度においても明らかに高く,アトピー性皮膚炎において,第一選択薬となる抗ヒスタミン薬と考えられた.
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