トピックス 補聴器とその適合
4.実地医家のための補聴器のフイッティング
安野 友博
1
1医療法人耳鼻咽喉科安野医院
pp.813-816
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902263
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はじめに
今春の診療報酬改定で補聴器適合検査が認められた。制約のあるものとはいえ耳鼻咽喉科医の取り組むべきものとして日の目を見たといえる。さらに,この診療報酬の特色は補聴器適合の諸検査が包括されていない点にあり,今日未だ活用できない実地医家であっても,諸種の検査,さらに高度難聴指導管理料を活用してこの問題に当たっていくべきであろう。
乳幼児健診から学校保健,労働安全衛生規則,さらに地域によっては高齢者の難聴対策など,生涯にわたる聴覚管理態勢が整いつつある今日,難聴あるいは難聴者への対応はゆるがせにできない。補聴器の適応の患者に接したときに,適切な補聴器店に紹介するのは最も簡単で基本的形態といえるが,もう少し踏み込んでみたいものである。
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