鏡下咡語
ちょっと変った木,アカメガシワ
中野 雄一
1
1新潟労災病院
pp.280-281
発行日 1999年4月20日
Published Date 1999/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901959
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人にも変り者がいるように,樹木にも変った木がある。そんな木も人と同じようにちょっと見ただけではとりわけどうということはないのだが,ひょんなことから少し変っているなあと思うと,やがてかなり変っていることに気づき驚くことがある。そんな木の1つにアカメガシワ(赤芽柏)がある。
この木のどこが変っているかというと,春の若芽で目にもあざやかな真紅の葉で芽を吹く(図1)。これが名前の由来でもあるが,半月もすると葉の成長とともに色もあせ,ピンクから白っぽくなり,やがて黄色味を帯びて最後には普通の緑色になる(図2)。
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