特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
1.聴覚検査
[7]条件詮索反応聴力検査
川城 信子
1
1国立小児病院耳鼻咽喉科
pp.81-86
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900809
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1960年鈴木1)および荻場2)が条件詮索反射聴力検査(conditioned orientation reflex audiometry:COR audiometry)を発表して以来,3歳以下の乳幼児の聴力検査が行えるようになった。非常に画期的な方法であり,現在もさかんに使用されている。現在は反射を見ているというよりは反応を見ているので,条件詮索反応聴力検査(condi-tioned orientation response audiometry,簡単にCORテスト)と呼ぶ。本項では,難聴の疑いで乳幼児が実際に来院した際に,問診,予備検査,乳幼児の聴力検査を行うときの注意と器械の取り扱いについて説明をする。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.