鏡下咡語
タイ国からスントン先生をお招きして
酒井 俊一
1
1香川医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.146-147
発行日 1993年2月20日
Published Date 1993/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900683
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1.先生を高松に招待し,再会を果たす
平成4年9月に新潟において,耳手術の国際会議が開催された。すでに昨年の時点で先生がそのために来日されることが判っていたので,先生を高松までお連れし,香川県の耳鼻咽喉科の先生方を前に耳手術キャンプのお話をしてもらい,その活動を理解していただきたいものと考えた。幸いすべての日程は順調に進み,9月15日には先生御夫妻を高松にお迎えし,16日には瀬戸大橋と栗林公園を御案内し,17日は八栗寺,屋島寺,四国村を観光された。その夕方の講演会も無事にすますことができ,集まられた耳鼻科の先生方には多大の感銘を与えることができた。
先生は,誇張されたり,大声を出されることはなく,どこか高貴な雰囲気をただよわせ,生まれの良さを感じさせる方である。先生が現在ラビッチ病院という王室直属の病院に勤められるのも,ラマ9世王に信望が厚いものと想像される。タイ国が仏教国,王国であることは周知のとおりだが,先生がその国で育たれたエリートであることが頷ける。
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