トピックス 頸部腫瘤の穿刺吸引細胞診
〈付記〉凍結切片による甲状腺および耳下腺腫瘤の術中迅速病理診断
岸本 誠司
1
1高知医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.271-275
発行日 1992年4月20日
Published Date 1992/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900522
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
頸部腫瘤に対する穿刺細胞診は良性・悪性の判定,手術の適応や術式の決定に有川である。しかし,明らかに手術適応があると考えられる症例に対しては,術前の侵襲的な検査をできる限り避け,凍結切片による術中迅速病理診断を参考にして術式の決定を行っていくことも一つの方法と考えられる。
本稿では,甲状腺,耳下腺を中心とした頸部腫瘤に対する凍結切片による術中病理診断について自験例をまとめ,これまでの報告と併せてその意義,問題点などについて検討を加える。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.