目でみる耳鼻咽喉科
口腔咽頭性行為感染症(STD)
荒井 秀一
1
,
白幡 雄一
1
1東京歯科大学市川病院
pp.166-167
発行日 1992年3月20日
Published Date 1992/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900504
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近年,性の解放,性行為の多様化などに伴い,性行為感染症(Sexually Transmitted Disease以下,STDと略)の種類ならびに内容も多様化してきた。その中で口腔咽頭領域のSTDも増加の傾向にあり,われわれ耳鼻科医は,口腔咽頭疾患患者に接するにあたり,STDに対しての配慮も必要不可欠なことと考えられる。われわれは,経口感染が原因と考えられたクラミジア咽頭炎と口腔咽頭梅毒の2例を経験したので紹介する。
症例1:26歳,既婚男性,自由業
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