境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と皮膚
STD (性行為感染症)と皮膚
深井 和吉
1
,
津上 久弥
2
Kazuyoshi Fukai
1
,
Hisaya Tsugami
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2大阪府立万代診療所
pp.729-733
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207680
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従来,梅毒,軟性下疳,鼠径リンパ肉芽腫症,淋疾の4疾患が,性病として取り扱われていたが,最近ではさらに,性行為によって感染しうる疾患を広くSexuallytransmitted diseases (STD)として,まとめて考える傾向にある。性行為感染症と沢されている。
この背景には,性の自由化に伴って性行為そのものが多様化し,性行為によって感染したと考えられる疾患が急増してきたという現状がある。ピルやIUDの使用はSTDを激増させ,ホモによる無差別な性行為はAIDSという新しいSTDを蔓延させ,新たな社会問題となっている。
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