トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法
副鼻腔炎術後治療への応用—術後副鼻腔の抗生剤分布濃度
山岸 益夫
1
,
中野 雄一
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.29-33
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900480
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はじめに
慢性副鼻腔炎術後はネビュライザーによって上顎洞にかなり高濃度の薬液が到達し,本療法のよい適応になると思われる。しかし実際にどの程度の薬液が術後上顎洞に到達するのか詳細はいまだ不明である。そこで今回は臨床に即し,術後5日目の上顎洞における薬剤分布濃度を検討した。さらに薬剤分布濃度と上顎洞体積あるいは交通路の面積との関係についても検討を加えた。
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