特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
27.鼻前庭嚢胞
坂本 裕
1
1川崎市立川崎病院耳鼻咽喉科
pp.200-201
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900423
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鼻前庭嚢胞は鼻前庭部に発生する嚢胞性疾患の総称と考えてよい.部位的には大部分が下鼻道前端の鼻前庭粘膜下に存在し,左右いずれかに偏することが多いが正中例,両側例も時に見られる.発見時年齢は20〜50歳台が大多数である.鑑別すべき疾患としては歯性嚢胞(歯根嚢胞,濾胞性歯牙嚢胞)術後性上顎嚢胞等があるが部位,性状などから比較的容易に鑑別可能である.治療としては嚢胞壁全体を含めた摘出が望ましい.
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