特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
9.小生物の外耳道迷入(外耳道異物)
小林 武夫
1
1JR東京総合病院耳鼻咽喉科
pp.150-152
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900405
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概説
外耳道異物で治療に困惑を覚えるものに小生物によるもの(有生異物)がある.以前は夏期に,戸外でキャンプなどをしているとき蟻や小昆虫,ムカデなどが耳に迷入することが多く,季節と場所が決っていたように思う.しかし,最近,一番多くみられるようになったのはゴキブリである.日本の家屋も,サッシュで密封し,エアコンをきかせてあるので一年中ゴキブリが繁殖しているのである.ここではゴキブリなどの小昆虫異物を中心に述べる.
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