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特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル
外耳道・中耳異物
Foreign bodies in the external auditory canal and middle ear
萩森 伸一
1
Shin-Ichi Haginomori
1
1大阪医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.542-550
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201028
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POINT
●外耳道・中耳異物の種類は年齢によって異なり,幼小児では小玩具類が,大人では耳掃除に用いた綿花や紙片などが多い。
●診断には視診が最重要で,顕微鏡や内視鏡下に観察することが望ましい。CT画像は異物と周囲構造物との関係や中耳損傷の有無の評価に有用なことがある。
●外耳道異物は一般に外来で摘出するが,疼痛が強い例や小児例では全身麻酔下で摘出する。中耳異物は鼓膜修復や耳小骨連鎖再建が予想される場合,全身麻酔を選択するのがよい。
●救急患者として来院することも多く,迅速かつ適切な診断と治療方針決定が求められる。
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