特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
II.外来治療の実際—私の処方
10.急性感音難聴
萩原 啓二
1
1名古屋第一赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.154-156
発行日 1991年11月5日
Published Date 1991/11/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900406
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概説
「急性感音難聴」は突然発症する感音難聴の総称で,独立した疾患ではなく一つの症候群である.したがって,これには原因の明らかなものもそうでないものも含まれる(表1参照).
感音難聴は一般に治療効果の望めないものがほとんどであるが,例外として急性感音難聴では早期に治療を開始すれば聴力の回復ないし改善の期待できるものもある.そこで,急性感音難聴の中でも比較的治癒率の高い突発性難聴や低音障害型急性感音難聴を中心にその診断上の留意点や最も一般的な治療法について概説する.
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