増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療
異物
外耳道異物
太田 有美
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
小玩具
,
昆虫
,
異物鉤
,
頭部固定
Keyword:
小玩具
,
昆虫
,
異物鉤
,
頭部固定
pp.157-161
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202043
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当直医へのコール
●年齢層:外耳道異物はどの年齢層にもみられるが,小児では自分で入れてしまった小玩具などが多く,成人では綿花や,昆虫などの有生異物が多い。男女比は,小児ではやや男児が多い傾向である。
●主訴:昆虫などの有生異物では痛みや大きな音を訴える。就寝中に昆虫が入り込むと強い症状を生じることから,深夜でも救急受診することになる1)。無生異物では耳閉感程度の症状であることが多い。
●受診方法:外耳道異物では全身状態に問題はないので,救急搬送ではなくwalk in(自己来院)での受診がほとんどである。
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