鏡下咡語
Prof. Ino. Kuboの伝統と私
調 賢哉
1
1調耳鼻咽喉科・気管食道科クリニック,元鹿児島大学
pp.780-781
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900136
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世界的な学者でありまた,本誌の創刊者でもあった九大耳鼻咽喉科の初代教授,久保猪之吉先生の人となり,偉大な学会における功績およびその師,Freiburg大学のProf.Gustav Killianについては語りつくされ,あまねく知られているところである。そのProf.Ino.Kuboの一孫弟子にすぎない私がその伝統について語るのは,おこがましい事であるが,ともすれば伝統が忘れられようとしている現在,それはそれなりの意義があると思う。
私のクリニックで現在ルーチンに行っている小児慢性副鼻腔炎のキリアン・久保洗浄管を用いての上顎洞洗浄とKS額帯鏡による診療・直達鏡検査・手術は,キリアン・久保の伝統を守り,更にそれを発展させたものと自負している。
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