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特集 顔面神経麻痺—治癒への10の鍵
《将来展望》
顔面神経麻痺重症例の予後予測の精度は上がるか
Possibility of improvement in the accuracy of prognostic prediction in severe cases of facial nerve palsy ?
山田 浩之
1
Hiroyuki Yamada
1
1けいゆう病院耳鼻咽喉科
キーワード:
ENoG
,
顔面神経麻痺予後予測
,
顔面神経減荷術
Keyword:
ENoG
,
顔面神経麻痺予後予測
,
顔面神経減荷術
pp.258-261
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203608
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POINT
●重症例の予後を最も効率よく予測できる検査は誘発筋電図検査(ENoG)で,特に正中法は得られる複合筋活動電位(CMAP)も大きく,ばらつきが小さいため結果がわかりやすい。
●ENoG < 5%となるような最重症例をより早期に判定する目的で,発症4〜5日に施行する「早期ENoG」の有用性について検討した。
●対象55例中,早期ENoG値が10%未満となった症例は1例存在したが,発症9日目に減荷術を施行し,発症後7か月で完治した。
●早期ENoGは特異度が低い検査であり,単独で早期手術を決定する検査としては有用性が低い。
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