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特集 中耳・側頭骨手術のスキルアップ—耳科手術指導医をめざして!〔特別付録Web動画〕
《副損傷の回避,起きてしまったときの対処方法》
顔面神経損傷
Management of facial nerve injury
山田 啓之
1
Hiroyuki Yamada
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
顔面神経の走行
,
顔面神経の同定
,
顔面神経減荷術
,
顔面神経端端縫合術
,
舌下神経-顔面神経縫合術
Keyword:
顔面神経の走行
,
顔面神経の同定
,
顔面神経減荷術
,
顔面神経端端縫合術
,
舌下神経-顔面神経縫合術
pp.258-263
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202942
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POINT
●顔面神経の副損傷を回避するためには,①解剖を熟知し,②安全な術野を作り,③神経を同定し,④神経障害が生じない病変清掃を行うこと,が求められる。
●安全な術野を作るためには術前に患者の頭位を確認し,広くて明るい術野展開を心がける。また電気刺激によるモニター監視装置を必要に応じて用いる。
●顔面神経の同定はサジ状突起,外側半規管,アブミ骨,キヌタ骨短脚,顎二腹筋稜をランドマークとする。顔面神経管を削開して骨壁を薄くすると,走行を確実に同定できる。
●病変の清掃は鈍的に行うだけではなく,状況に応じて鋭的に行う。また,側頭骨CT検査で異常がない症例でも骨欠損の可能性を常に念頭に置き,病変を清掃する。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年3月)。
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