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特集 神経の扱い方をマスターする—術中の確実な温存と再建
《手術での取り扱い》
頸部神経鞘腫の摘出と神経機能温存
Cervical schwannoma removal and nerve function preservation
嶋根 俊和
1,2
Toshikazu Shimane
1,2
1昭和大学頭頸部腫瘍センター
2昭和大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座
キーワード:
頸部神経鞘腫
,
被膜間摘出術
,
神経機能温存
,
神経脱落症状
Keyword:
頸部神経鞘腫
,
被膜間摘出術
,
神経機能温存
,
神経脱落症状
pp.424-429
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203394
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POINT
●頸部神経鞘腫の摘出,神経機能温存のためには被膜間摘出術が有用である。
●適切な被膜間摘出術を行うには,内視鏡とnarrow band imaging(NBI)を用いて拡大して観察し,真の腫瘍被膜を確実に同定してから腫瘍を摘出することが重要である。
●腫瘍構造の理解が重要で,神経上膜を切開し腫瘍を摘出している際に,神経線維が腫瘍と連続している所見があり,切断しないと摘出できないと思った場合には,その層が真の腫瘍被膜に到達しているかどうかを再確認する必要がある。
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