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11月5日(土)・6日(日)の2日間,第36回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 秋季大会が大阪国際会議場で開催されました。お陰様で参加登録は3600人に上り,1200人以上の会員が会場にお越しになりました。皆さん,練りに練られたプログラムと,ミルクボーイと笑い飯の漫才を満喫してくださったようで,広報委員長として嬉しい限りです。残念ながらM-1チャンピオンの漫才は現地限定ですが,他のコンテンツはこれからオンデマンド配信が始まります。参加できなかった方,お好みの講習を見逃した方は,ぜひ,オンデマンドでご視聴ください。今回の講習会では,新たな試みとして領域講習を「勤務医向け」「開業医向け」「勤務医・開業医向け」の3種類に分けています。例えば神戸大の四宮弘隆先生が担当した「勤務医・開業医向け」の領域講習は,勤務医・開業医のどちらにも役立つように,「頭頸部がんを見逃さないコツ」を中心とした講演内容となっています。受講される際にぜひ,参考にしてください。
ところで,手術を成功させるには技術はもちろん必要ですが,一番大切なことは適応とタイミングですね。どんなに良い腕をもっていても,適応を誤っては良い結果は得られませんし,緊急手術は機を逸すると取り返しがつかないことになりかねません。ということで,今月の特集は「見逃すな!緊急手術症例」と題して,耳科領域では外リンパ瘻や顔面神経麻痺,鼻科領域では鼻出血や眼窩合併症,頭頸部領域では術後出血や気道異物など代表的な緊急手術を取り上げ,エキスパートの皆さんに手術の適応とタイミングを中心に解説いただくことにいたしました。緊急手術が必要な患者さんは,突然に訪れます。緊急手術を担当する勤務医の皆さんは勿論のこと,開業医の先生方も手術が必要な患者さんを見逃さないようにぜひ,ご通読いただき,いざという時に備えてください。
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