Japanese
English
Review Article
めまい診療の最近の進歩と標準化
Recent advances and standardization of management of dizziness
武田 憲昭
1
Noriaki Takeda
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学
キーワード:
診断基準
,
診療ガイドライン
,
前庭リハビリテーション
Keyword:
診断基準
,
診療ガイドライン
,
前庭リハビリテーション
pp.952-961
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203164
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Summary
●メニエール病,遅発性内リンパ水腫,良性発作性頭位めまい症(BPPV),前庭神経炎,両側前庭機能障害の診断基準が改定された。持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD),前庭性片頭痛,前庭性発作症の診断基準が新しく提案された。メニエール病,遅発性内リンパ水腫,BPPV,前庭神経炎の診療ガイドラインが改訂された。
●赤外線CCDカメラを用いた眼振検査により,眼振の検出率が飛躍的に向上した。新しい平衡機能検査であるビデオヘッドインパルス検査と前庭誘発筋電位により,3つの半規管と2つの耳石器の機能を分離して評価できるようになった。内リンパ水腫画像検査により,内リンパ水腫が内耳造影MRIで評価できるようになった。
●BPPVに対する耳石置換法が普及し,メニエール病に対する中耳加圧治療が保険収載された。急性期・亜急性期のめまいの診療が標準化され,慢性期の前庭リハビリテーションも標準化された。デバイスを用いた新しい前庭リハビリテーションが開発中である。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.