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特集 帰しちゃいけない! 外来診療のピットフォール
《本当はこわい耳疾患》
顔面神経麻痺—Bell麻痺/Ramsay Hunt症候群/腫瘍性疾患/炎症性神経疾患/脳血管障害
Clinical pitfalls in the diagnosis and treatment of facial palsy
和佐野 浩一郎
1
Koichiro Wasano
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
単純ヘルペスウイルス
,
水痘・帯状疱疹ウイルス
,
顔面神経鞘腫
,
耳下腺腫瘍
,
聴神経腫瘍
,
中枢性病変
,
重症度診断
,
鑑別診断
Keyword:
単純ヘルペスウイルス
,
水痘・帯状疱疹ウイルス
,
顔面神経鞘腫
,
耳下腺腫瘍
,
聴神経腫瘍
,
中枢性病変
,
重症度診断
,
鑑別診断
pp.720-723
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203108
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POINT
●Bell麻痺およびRamsay Hunt症候群は発症後3〜4日は進行するので,早期に受診した患者の重症度診断は慎重に行う。
●ステロイドだけではなく,抗ウイルス薬に関しても副作用の管理は重要である。
●耳下部の触診により耳下腺腫瘍の有無を必ず確認する。
●難聴,めまいなど,随伴症状の発症タイミングが顔面神経麻痺の発症と大きくずれている場合は内耳道の精査を行う。
●その他,ギラン・バレー症候群,サルコイドーシス,脳血管障害など,原因となりうる他の疾患も頭の隅において,違和感があればしっかり評価を行う。
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