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特集 CT典型所見アトラス—まずはここを診る!
《耳領域》
外耳・中耳・側頭骨頭蓋底腫瘍—外耳道がん/錐体尖部コレステリン肉芽腫/聴神経腫瘍/顔面神経鞘腫/グロムス腫瘍
CT images of tumors in the external ear canal, middle ear, and lateral skull base
大石 直樹
1
Naoki Oishi
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
外耳道がん
,
錐体尖部コレステリン肉芽腫
,
聴神経腫瘍
,
顔面神経鞘腫
,
グロムス腫瘍
Keyword:
外耳道がん
,
錐体尖部コレステリン肉芽腫
,
聴神経腫瘍
,
顔面神経鞘腫
,
グロムス腫瘍
pp.320-323
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202958
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POINT
●外耳道がんは,外耳道骨壁への浸潤,中耳や顔面神経周囲への進展の有無をCTで判断する。
●錐体尖部コレステリン肉芽腫は,脳ドックなどで偶然発見される例も多く,CTでは内部の隔壁の有無により正常な骨髄と区別する。
●内耳道所見のみでは聴神経腫瘍と顔面神経鞘腫の鑑別は難しい場合が多いが,顔面神経鞘腫では顔面神経迷路部から膝神経節にかけて病変がみられることが特徴である。
●グロムス腫瘍は,頸静脈孔付近の骨壁の破壊像がみられることが典型所見で,CTアンギオグラフィでの著明な造影所見も有用である。
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