Japanese
English
特集 頭頸部の再建をマスターする!〔特別付録Web動画〕
《部位別再建法》
下咽頭の再建—喉頭温存の場合を含めて
Reconstruction for total pharyngo-laryngo-cervical esophagectomy and partial hypopharyngectomy with larynx preservation
後藤 孝浩
1
Takahiro Goto
1
1宮城県立がんセンター形成外科
キーワード:
下咽頭再建
,
遊離空腸移植
,
喉頭温存下咽頭部分切除
,
空腸パッチ
Keyword:
下咽頭再建
,
遊離空腸移植
,
喉頭温存下咽頭部分切除
,
空腸パッチ
pp.1120-1123
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202876
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●下咽頭の再建には咽頭喉頭食道全摘(TPLE)と部分切除に対する再建があり,どちらも血管柄付き遊離組織移植が第一選択となっている。
●TPLEに対しては,空腸による再建が標準術式といえるほど最も多く行われてきたが,腹部合併症のリスクやコストの問題から,一部の施設では大腿皮弁による再建も行われるようになっている。
●下咽頭部分切除に対しては,切除範囲などに応じて空腸(パッチ)あるいは薄い遊離皮弁が用いられるが,下咽頭部分切除の再建を行っている施設は少なく,適応基準も含めた検討がまだ必要である。
●下咽頭の再建は放射線照射後の症例も多く,術後の咽頭皮膚瘻への対策も考えておくべきで,また空腸による再建後は腹部合併症にも対応できるよう消化器外科との連携が必要不可欠である。
![](/cover/first?img=mf.1411202876.png)
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.