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特集 小児難聴を究める!
《各種小児難聴の最新情報》
小児滲出性中耳炎—診療ガイドラインに基づく具体的な対応法
Diagnosis and management of otitis media with effusion in children using crinical practice guidelines
仲野 敦子
1
Atsuko Nakano
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
キーワード:
新生児聴覚スクリーニング検査
,
ABR
,
COR
,
鼓膜切開
,
鼓膜換気チューブ留置術
Keyword:
新生児聴覚スクリーニング検査
,
ABR
,
COR
,
鼓膜切開
,
鼓膜換気チューブ留置術
pp.596-600
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202756
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POINT
●小児滲出性中耳炎(OME)の約半数には難聴がみられるが,本人や保護者が気づいていない場合もあり,評価が必要である。
●幼児で聴力検査が実施できない場合では絵シートなどを用いた評価も有用であり,検査が実施できた場合でも結果の解釈は慎重に実施する必要がある。
●鼓膜切開術は即効性に聴力の改善が期待できる治療方法であるが,長期的な聴力改善を目的に反復して実施することは推奨されていない。
●鼓膜換気チューブ留置術は,遷延するOMEで良聴耳聴力が30dB以上の場合に推奨されている。
●新生児聴覚スクリーニング検査で判明したOMEに関しては,自然治癒することも多いため不必要な鼓膜切開やチューブ留置などを避ける一方,OMEにより介入が必要な難聴児の診断に遅れがないような対応が必要である。
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