Japanese
English
特集 好酸球性副鼻腔炎up-to-date—病態解明と最適な治療をめざして
《病態》
オーバーラップする疾患との関わり—好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA),IgG4関連疾患などを中心に
Similarity and difference between eosinophilic chronic rhinosinusitis and other type-2 diseases of the nasal cavity and paranasal sinuses
鈴木 正宣
1
,
中丸 裕爾
1
Masanobu Suzuki
1
,
Yuji Nakamaru
1
1北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
EGPA
,
IgG4関連疾患
,
アレルギー性真菌性副鼻腔炎
,
AFRS
,
central compartment atopic disease
,
CCAD
,
呼吸上皮腺腫様過誤腫
,
REAH
Keyword:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
EGPA
,
IgG4関連疾患
,
アレルギー性真菌性副鼻腔炎
,
AFRS
,
central compartment atopic disease
,
CCAD
,
呼吸上皮腺腫様過誤腫
,
REAH
pp.18-23
発行日 2021年1月20日
Published Date 2021/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202586
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POINT
●好酸球性副鼻腔炎のほかにも,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)やIgG4関連疾患など鼻粘膜にTh2優位の炎症(type 2炎症)が存在する病態では,鼻ポリープを生じることがある。
●本邦では早くからtype 2炎症や好酸球浸潤に注目した診療が行われていたが,ヨーロッパ鼻科学会のPosition Paperでも,このtype 2炎症の有無に注目した分類を提唱するようになった。
●近年,central compartment atopic disease(CCAD)という疾患概念が提唱された。呼吸上皮腺腫様過誤腫(REAH)との合併も報告されている。アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎との相違を含め,今後症例が蓄積され,疾患概念が整理されることが期待される。
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