増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
3.口腔・咽喉頭編
嚥下障害—下位脳神経麻痺,脳血管障害,神経筋疾患,加齢に伴う嚥下障害
上羽 瑠美
1
1東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚運動機能講座耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
キーワード:
嚥下障害
,
脳神経
,
摂食嚥下の5期
,
神経所見
Keyword:
嚥下障害
,
脳神経
,
摂食嚥下の5期
,
神経所見
pp.218-227
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202389
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ここを押さえておこう
●嚥下の各期(認知期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期)が,さまざまな原因で障害されることにより嚥下障害を生じる.
●嚥下障害は原因疾患により障害のされ方が異なる.腫瘍や炎症,狭窄などによる器質的障害と,神経筋疾患や脳卒中などによる機能的障害がある.機能的嚥下障害の評価では,原因となりうる疾患でどのような嚥下障害が生じるかをあらかじめ理解しておく必要がある.
●脳神経障害(特に下位脳神経麻痺)を評価し,神経学的評価と患者の全身所見から嚥下障害の原因疾患を推測することがポイントである.
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