Japanese
English
特集 細菌感染に立ち向かう—抗菌薬使用の新常識
《細菌感染に関する新たな知見》
細菌感染症に対するワクチン療法
Vaccination against bacterial infection
石和田 稔彦
1
Naruhiko Ishiwada
1
1千葉大学真菌医学研究センター感染症制御分野
pp.460-466
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202099
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●4種混合ワクチンは,ジフテリア・破傷風の予防効果は高いが,百日咳に関しては,ワクチンスケジュールの見直しが必要となっている。
●インフルエンザ菌b型ワクチンは,小児の急性喉頭蓋炎に高い予防効果を示した。
●肺炎球菌ワクチンは,ワクチン含有血清型の肺炎球菌感染症に高い予防効果を示しているが,多剤耐性化傾向のあるワクチン非含有株が新たな問題となっている。
●ワクチン接種による積極的な予防と抗菌薬適正使用を組み合わせることで,効率的な細菌感染症対策が可能となる。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.