増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療
外傷
頸部外傷
橋本 大
1
1製鉄記念広畑病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
頸部外傷
,
hard sign
,
ダイナミックCT
,
Zone分類
,
自殺企図
Keyword:
頸部外傷
,
hard sign
,
ダイナミックCT
,
Zone分類
,
自殺企図
pp.152-156
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202042
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当直医へのコール
●頸部外傷は鋭的頸部外傷の頻度が高く,自殺企図の場合は精神疾患や薬物中毒を伴うことが多い。したがって,walk inで来院することは少なく,多くが救急搬送される。また,転倒・転落による頸部外傷(鋭的,鈍的を含む)がそれに続く頻度である。
●頸部熱傷も比較的頻度が高く,気道熱傷の有無の確認のために他科からコンサルトを受けることが多い。
●受傷状況の詳細な情報,特にどのような物で受傷したのか,また体内に異物として残存しているかどうかを確認する。開放性損傷の場合には,包丁,カミソリなど成傷器の種類や刃渡りの情報は損傷の深達度を予測するのに重要な情報となる。
●気道緊急やhard signは非常に緊急度が高い。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.