Japanese
English
特集 扁桃診療最前線—扁桃を取り巻く諸問題
睡眠障害に対する扁桃摘出術の考え方
Tonsillectomy for sleep disorders
北村 剛一
1,2
Koichi Kitamura
1,2
1北村耳鼻咽喉科医院
2東京医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
pp.1116-1123
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201893
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POINT
●小児の閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は,アデノイド肥大と口蓋扁桃肥大が原因となることが多く,治療の第一選択はアデノイド切除術と口蓋扁桃摘出術である。
●小児のOSAは,身体発育や学習能力,代謝や心血管系にも影響を及ぼすことがあり,手術適応があれば積極的に治療すべきである。
●成人のOSAは,病態を理解し,確実な閉塞部位診断を行うことができれば口蓋扁桃摘出術も治療の選択肢となりうる。
●閉塞部位は1部位とは限らず複数部位にみられることもある。よって,手術の際は手術方法は当然であるが,術前から周術期管理までのプランを十分に考えて行うべきである。
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