増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
Ⅳ.口とのど(咽頭)のこと
医師・医療者から説明しておきたいこと
気管異物摘出術を行う前に
平林 秀樹
1
1獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
気管異物
,
窒息
,
尻もちつかせ法
,
マウスツウマウス法
,
換気孔付き硬性気管支鏡
Keyword:
気管異物
,
窒息
,
尻もちつかせ法
,
マウスツウマウス法
,
換気孔付き硬性気管支鏡
pp.212-213
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201661
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説明のPOINT
・声帯に異物が張り付くと,異物が小さくても窒息の危険性がある。
・異物による窒息は検査中,搬送中,また摘出待機中などすべての場面で起こりうる。
・肺の奥深くに異物が入り込むと口からの摘出が難しく,胸を開けて摘出する必要がある。
・異物が思いのほか大きく,口からの摘出が難しいときは,気管切開が必要なときがある。
・また,摘出時の器具による圧迫で喉が狭くなっても気管切開が必要になる。
・1回の手術で摘出できず,時間をおいて摘出を行うこともある。
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