特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❺一次救急に必要な処置
2.気道異物除去
足立 雄一
1
1富山大学医学部小児科学
キーワード:
気道異物
,
窒息
,
ハイムリック法
,
胸部突き上げ法
,
背部叩打法
Keyword:
気道異物
,
窒息
,
ハイムリック法
,
胸部突き上げ法
,
背部叩打法
pp.864-867
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000896
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中枢気道(喉頭から気管)に異物が嵌頓して窒息した場合,死亡や低酸素性脳症に至る危険性が高く,緊急の対応が必要となる.子どもが突然息をしなくなって倒れる,あるいは本人が大きな声が出せずに喉を手で掴む,あるいは喉を指差す仕草(窒息サイン)をした場合には,異物を気道に吸引した可能性が高い.一次救急における応急処置の内容は,咳込んでいたり声が出せる状態であるのか,それともほとんど声も出せない状態であるのか,また意識の有無,さらに子どもの年齢によって異なる.
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