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特集 頭頸部癌に対する薬物療法—最新情報
悪性黒色腫に対する薬物療法
Advances in drug therapy for melanoma
堤田 新
1
Arata Tsutsumida
1
1国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科
pp.252-255
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201528
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POINT
●2014年以降,抗PD-1抗体のニボルマブ(オプジーボ®)が承認されて以降,悪性黒色腫に対する新薬が続々と認可され,パラダイムシフトが起こっている。
●BRAF遺伝子変異を知ることが重要で,BRAF遺伝子変異陰性例に対しては抗PD-1抗体が第一選択となるが,BRAF変異陽性症例に対しては,低分子性分子標的薬か免疫チェックポイント阻害薬のどちらも選択できる。
●今後,さらなる効果を期待して,免疫チェックポイント阻害薬との併用,分子標的薬との併用などさまざまな併用療法が治療の主流になると思われる。
●術後補助療法として,抗PD-1抗体あるいは低分子性分子標的治療薬の有効性が立て続けに報告され,今後術後補助療法においても大きな変革の時期がやってくる。
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