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特集 頭頸部癌に対する薬物療法—最新情報
頭頸部癌における導入化学療法
Induction chemotherapy(ICT)for head and neck cancer
藤井 博文
1
Hirofumi Fujii
1
1自治医科大学附属病院腫瘍センター臨床腫瘍科
pp.206-211
発行日 2018年3月20日
Published Date 2018/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201521
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POINT
●局所進行頭頸部癌に対する導入化学療法(induction chemotherapy:ICT)の目的は,切除可能例における喉頭温存と,切除不能例に対する予後の改善である。
●レジメンとしてはドセタキセル(TXT:T),シスプラチン(CDDP:P),フルオロウラシル(5-FU:F)の3剤を併用したTPFが標準治療となっている。
●ICT後の腫瘍縮小の状態により放射線治療(radiation therapy:RT)か手術(喉頭摘出)かを判断するchemoselectionの考え方が用いられている。
●ICT後の放射線治療については,RT単独,抗がん薬とRTとの併用,セツキシマブ(アービタックス®/セツキシマブ:E/Cmab)とRTとの併用のいずれがよいかは明確になっていない。
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