腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 脳・頭頸部 頭頸部癌
藤井 博文
1
1自治医科大学 腫瘍センター
キーワード:
生活の質
,
頭頸部腫瘍
,
分類
,
チーム医療
,
集学的治療
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Classification
,
Head and Neck Neoplasms
,
Patient Care Team
,
Quality of Life
pp.1124-1131
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061400
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頭頸部癌の原因として生活習慣や感染などの関与があり、罹患率の減少には一次予防が重要である。多数の臓器の集合する部位で、原疾患や治療に関連した機能障害が生じやすいため、治療の全経過を通じて管理がむずかしい。対象となるがん以外の病態にも注意を払う必要がある。部位、亜部位によって治療戦略は異なる。局所コントロールが、QOLや生存に大きく影響する。手術、放射線治療、化学療法を用いた集学的治療が、多職種の参加によるチーム医療で実施される。頭頸部癌の初回治療に組み込まれる化学療法は、導入化学療法と化学放射線療法がある。転移・再発例に対する化学療法の主目的は症状緩和レベルであり、生存期間延長への寄与は乏しい。
©Nankodo Co., Ltd., 2007