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特集① 明日から役立つ頭頸部領域の核医学—最新情報
FDG-PET/CTを用いた頭頸部がんの予後予測
Prognostic value of FDG-PET/CT in patients with head and neck cancer
花本 敦
1
Atsushi Hanamoto
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
pp.872-879
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201408
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POINT
●頭頸部がんでは治療法が多様化し,新たな予後予測因子が求められている。
●化学放射線療法では腫瘍容積は重要な要素となるが,FDGの集積を示すパラーメータの1つ,腫瘍代謝容積(metabolic tumor volume:MTV)が化学放射線療法の予後予測因子として期待されている。
●また,近年,不均一性の評価におけるテクスチャー解析が普及しつつあり,がん種によっては不均一性の指標が予後予測因子の1つとなる可能性がある。
●チロシンキナーゼ阻害薬の登場により,切除不能甲状腺がんに対して化学療法が多く行われる可能性もあり,今後甲状腺がんにおけるFDG-PETの役割が再検討される可能性もある。
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