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特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール
《耳・鼻領域》
中耳手術へのレーザーの応用
Application of laser therapy for middle ear surgery
神崎 晶
1
Sho Kanzaki
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科
pp.784-788
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201390
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POINT
●レーザーは内耳への機械的な影響を最小限にとどめることができ,アブミ骨手術,鼓室形成術における振動を与えない耳小骨操作,真珠腫の蒸散などに有用である。
●焼灼の際は,内耳に熱が伝わらないこと,骨の炭化を最小限にすることが肝要である。
●医療用レーザーは多種存在するが,中耳の特性を考慮して選択する。
●レーザーを用いて低侵襲に鼓膜や耳小骨の微細な可動性を簡便に測定できる方法としてLaser doppler vibrometry(LDV)があるが,現段階では保険適応外である。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年9月)。
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