増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅰ 聴覚検査
11 聴性定常反応検査
伊藤 吏
1
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
pp.68-73
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201236
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●目的
・新生児聴覚スクリーニングrefer後の精密聴力検査
・乳幼児に対する他覚的聴力検査
・機能性難聴の診断
聴性定常反応(ASSR)は,クリック音刺激による聴性脳幹反応(ABR)に比して,周波数特異性の高い刺激音を用いることで周波数ごとの聴力を他覚的に推定することができる1)。
●対象
標準純音聴力検査が施行不可能または結果の信頼性に問題があるような場合に他覚的聴力検査としてASSRが施行される。具体的には,新生児,乳幼児,発達障害があり遊戯聴力検査や標準純音聴力検査ができない症例,機能性難聴を疑う症例などである。
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