Japanese
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特集 耳管機能検査
1.耳管の形態と機能
1. Structure and function of the eustachian tube
髙橋 晴雄
1
,
須藤 正治
2
Haruo Takahashi
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・制御学講座耳鼻咽喉病態制御学領域
2大阪府茨木市
pp.885-889
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100213
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Ⅰ.はじめに
今回の特集である「耳管機能検査」は,さまざまな耳管,中耳疾患の診断,治療に非常に重要であるが,その割には一般臨床医の間ではあまり普及しているとはいえない。その理由の1つとして,耳管機能についての知識はあるものの,それが耳管の形態と結びついていない可能性が考えられる。すなわち,耳管機能検査を行って,機能不全,狭窄や開放などの結果は解釈できるが,耳管のどの部分がどのように狭窄,あるいは開放しているのかは必ずしも理解されていないのではないだろうか。
本稿では主に耳管の形態を解説するが,できるだけ機能に関連させて解説するように心がけた。
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