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特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
《外リンパ瘻関連疾患》
外リンパ瘻と脳脊髄液減少症
Perilymph fistula and cerebrospinal fluid hypovolemia
相馬 啓子
1,2
,
國弘 幸伸
2
Keiko Soma
1,2
,
Takanobu Kunihiro
2
1松本歯科大学歯学部耳鼻咽喉科
2慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.758-763
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201071
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POINT
●外リンパ瘻と脳脊髄液減少症の症状は,めまい,難聴,耳閉感など類似している。
●鑑別点は,外リンパ瘻では瘻孔現象陽性,患側下でめまいが増強し,脳脊髄減少症では横になると症状が軽減する点である。
●両者とも,交通外傷,転落,転倒,頭部打撲,力み,重いものを持ち上げるなどが誘因となり,両者が合併していることもある。
●初期治療はどちらも安静である。
●2016年4月1日より脳脊髄液漏出症に対して硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が保険適用された。
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