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特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
外リンパ瘻の治療
Treatments for perilymph fistula
萩森 伸一
1
Shin-Ichi Haginomori
1
1大阪医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.728-733
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201067
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POINT
●外リンパ瘻の治療には保存的治療と手術治療がある。
●耳掻きなどが原因の外傷(カテゴリー1)ではアブミ骨偏位がなく内耳障害が軽度であれば保存的治療を行うが,アブミ骨脱臼や高度の内耳障害がみられれば緊急に手術治療を行う。
●カテゴリー2,3,4ではまず保存治療を行うが,難聴やめまいが増悪すれば躊躇することなく手術治療に切り替える。
●外リンパ瘻手術の聴力成績は,発症から手術までの日数が短いほどよい。めまいを伴う急性感音難聴例では,常に外リンパ瘻の可能性を念頭に置き診療にあたらなければならない。
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