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特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
外リンパ瘻の診断基準
Diagnosis of perilymph fistula
池園 哲郎
1
Tetsuo Ikezono
1
1埼玉医科大学病院耳鼻咽喉科
pp.722-727
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201066
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POINT
●外リンパ瘻は,内耳リンパ腔と周辺臓器のあいだに瘻孔が生じ,生理機能が障害されてめまい,耳鳴,難聴などが生じる疾患である。瘻孔から外リンパが漏出すると,症状が増悪,変動する。
●新しい診断基準では「瘻孔が確認できたもの,もしくは外リンパ特異的蛋白が検出されたもの」となった。
●外リンパ瘻の診断基準を発表しているのは日本のみで,諸外国からの発表はない。診断・治療方針は国によって大きく異なる。
●外リンパ瘻は発症の誘因によりカテゴリー1から4まで分類された。これらを別々に論じることが大切である。
●CTP検査は侵襲が少なく客観的な評価指標であり,外リンパ瘻の診断に有用である。
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