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特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
外リンパ瘻とは—疾患概念と病態
Perilymph fistula—disease concept and pathophysiology
内藤 泰
1
Yasushi Naito
1
1神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科
pp.716-720
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201065
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POINT
●外リンパ瘻とは,内耳と中耳の間に異常な交通がある状態をさす。
●圧外傷やアブミ骨損傷のような急性症の診断には大きな問題はない。
●慢性状態になった外リンパ瘻や特発性発症例の診断と治療判断には困難を伴う。
●慢性例では,難聴や末梢前庭障害だけでなく高次脳機能への影響が生じることがある。
●側頭骨病理のfissula ante fenestrumと本症の関連が示唆されるが,確定はしていない。
●外リンパ固有蛋白であるCTPの検査が本症の診断と治療に貢献すると期待される。
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