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特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法
《診断・要因》
妊娠と鼻出血
Epistaxis in pregnancy
山内 一真
1
Kazuma Yamauchi
1
1しらさぎ台クリニック山内耳鼻咽喉科
pp.990-995
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200762
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POINT
●妊婦の約20%で鼻出血が認められる。
●妊娠による循環血液量の増加,高血圧といった全身性要因を背景に性ホルモンの作用による鼻粘膜の充血,鼻粘膜血管の拡張といった局所要因が加わるため,鼻出血をきたしやすくなる。
●鼻出血を繰り返す場合には血管腫,特に妊娠性肉芽腫を念頭におく必要がある。
●妊婦に対する放射線検査の際は,受胎9〜15週が最も胎児の放射線被曝による影響を受ける時期であることを考慮する。
●妊婦に対するヨード造影剤,ガドリニウム造影剤の投与は禁忌ではないが,胎児に対するリスクよりも母体が得られるメリットのほうが大きい場合のみ使用すべきである。
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