Japanese
English
特集① 突発性難聴とその周辺疾患
突発性難聴の疫学
Epidemiology of idiopathic sudden sensorineural hearing loss
中島 務
1
Tsutomu Nakashima
1
1一宮医療療育センター
pp.558-563
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200676
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●日本で1970年代はじめに決められた突発性難聴の診断基準は,国際的なものに合うように2012年に変更になった。
●新しい診断基準を用いて2012年度発症の突発性難聴の疫学調査が岩手県,愛知県,愛媛県で行われた。3県は,開業医を含んでの調査が可能で,地理的に分散するように東日本,中部,西日本から選ばれた。
●2012年度の調査から,突発性難聴は人口10万人あたり年間60.9人発症していた。
●年代別の人口あたりの発症は,50代から70代に多く,60代にピークがあった。
●男女別では10代から50代は女性が多く,80代,90歳以上では男性が多かった。
●新しい診断基準を用いた調査では,急性低音障害型感音難聴確実例の診断基準にも相当する症例が全体の18%あった。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.