鏡下咡語
「駅ビルの先生!!」と言われて4年
古川 雅子
1
1耳鼻咽喉科古川雅子診療室
pp.1114-1115
発行日 1988年12月20日
Published Date 1988/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200275
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上野駅から上越新幹線に乗って40分,ここが上州高崎です。私の診療室は高崎駅ターミナルビルの7階にあり,坪数12坪という小さな診療室です。最近では駅前の整備工事が進み,そこここにビル建設が行われ,7階の窓からはクレーンがいくつも見られます。高崎は今まさに交通の要地として様変わりをしています。私はこの高崎の旧中心地の一開業医の娘として育ち,当然父の跡をつぐものとある程度自他ともに認めていました。しかし以前からビル開業への憧れを持っていましたので,機会があれば……,と少々の期待があり,ふとしたことからそれが実現することとなって現在に至っています。
私は私なりの開業医としての夢があり,その夢を現実化するためにはビル開業が一番フィットしていると考えていました。開業医としての夢(言い換えれば条件といったほうがよいかもしれませんが…)とは,
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