CPC
喉頭癌術後に消化管出血にて死亡した1例
横井 久
1
,
柳田 則之
1
1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.421-426
発行日 1988年5月20日
Published Date 1988/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200160
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術後合併症として上部消化管に発生する急惟潰瘍は,脳疾患におけるCushing ulcer,火傷後のCurling ulcer同様ストレス潰瘍に属するものとされている。近年外科手術の適応が拡大され,それに伴い手術侵襲も増大している。それにつれて術後の急性出血性病変も多くなっており,この傾向は頭頸部領域でも同様である。術後に合併する本疾患は,原疾患,手術侵襲,その他の術後合併症など種々の要因が重なるため,重篤な経過をとる場合が多い。今回われわれは喉頭癌術後に消化管出血をきたし死亡した症例を経験したので,剖検結果を合わせて報告する。
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