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特集② 創管理の最前線—知っておきたい形成外科の知識
局所潰瘍治療薬の使用法と留意点
How to use topical remedy of ulceration
堀 圭二朗
1
,
櫻井 裕之
1
Keijiro Hori
1
,
Hiroyuki Sakurai
1
1東京女子医科大学形成外科
pp.1016-1021
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200052
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POINT
●皮膚潰瘍の局所治療を行う前に,創治癒を遷延させるような全身状態を改善したうえで,創部をよく観察しwound bed preparationを行うことが重要である。
●創部の状態を観察するポイントは炎症,壊死組織,肉芽形成,上皮形成であり,それぞれの状態において感染の有無と滲出液の量を確認することが重要である。
●局所外用剤は有効成分(active ingredient)と基剤(base)を混合したものであり,それぞれについての分類をもとに適切な治療薬を選択する。
●局所外用剤の有効成分は抗炎症作用,抗菌作用,壊死組織除去作用,肉芽形成促進作用,上皮化促進作用に分類される。
●局所外用剤の基剤は大きく分けて疎水性基剤と親水性基剤に分類される。
●局所潰瘍治療薬の選択は,創部の状態によって適切な有効成分と基材の組み合わせで決定することができる。
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