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特集② 緩和医療・支持療法を知る
支持療法の新標準
Supportive care for patients with head and neck cancer
榎田 智弘
1
,
田原 信
1
Tomohiro Enokida
1
,
Makoto Tahara
1
1国立がん研究センター東病院頭頸部内科
pp.649-655
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102914
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POINT
●元来,頭頸部がんでは嚥下などの重要な機能が障害されやすい。加えて多様化する治療の影響も受けてさまざまな病態を呈する。これに伴い支持療法の開発が進んでいる。
●化学放射線療法およびセツキシマブ+放射線療法に対する支持療法には,栄養管理,感染管理,疼痛管理が重要である。また,セツキシマブによる皮膚毒性など特徴的な有害事象の管理も必要である。
●支持療法を充実させることは,患者のQOLの維持に加えて,治療のコンプライアンスの向上から予後の改善にもつながる。
●さまざまな領域で専門的な介入が必要であるため,支持療法は一人ではなく,集学的治療チームにて行うべきである。
●支持療法に関する正確な知識を基に,常に変わりうる病態に応じた適切かつ細やかな支持療法が必要とされる。
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