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特集② 知っておきたい呼吸器疾患―専門医の診方・治し方
呼吸器感染症
Respiratory tract infection
宮下 修行
1
Naoyuki Miyashita
1
1川崎医科大学総合内科学1
pp.612-617
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102575
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POINT
●わが国では肺炎診療は主に入院治療が一般的であった。しかし医療費の適正化の社会的要請から今後は欧米と同様に外来治療がさらに推進され,入院期間の短縮が求められる。
●耐性菌の出現や蔓延を抑止するため適性抗菌薬使用を考慮しなければならない。
●肺炎は,①病院外で発症する市中肺炎,②病院内で発症する院内肺炎,③病院外で発症するが市中肺炎にも院内肺炎にも類似する医療・介護関連肺炎の3つに分類され,ガイドラインが公表されている。
●呼吸器感染症に関するガイドラインの特徴のひとつは,フローチャートによる肺炎診療の簡易化であり,3~5つのステップで抗菌薬選択に至る。
●抗菌薬の投与方法は,体内動態と薬剤特性を考えた投与法(PK/PD理論)が推奨されている。
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